◆質の良い睡眠ポイント
アーユルヴェーダの睡眠は、疲れをとるだけではなく、身体と心を安定・浄化させ明日の活力を養う浄化法。
◆就寝時間(睡眠時間)
理想はカパタイムの早い時間(夜10時まで)に寝るのが良いとされています。理由はカパは重いので「だるさ・重さを感じやすい」時間帯に身体の重さに任せて寝るのが一番良いからです。またカパが優勢な時間帯は、成長ホルモンなどの分泌が盛ん。この時間に身体をやすめることは生理活性化のためにはとても重要です。とは申しましても「現代社会に夜10時まで床に入る??おいおい、ちょっと待ってくださいよ(汗)。」と習い始めた2011年正月明け、本気で口があんぐりしたのを今でも憶えています。そうですね・・・せめてシンデレラタイム(夜12時)までには寝ましょう・・・(願望)
◆起床時間(寝すぎないが開運のコツ)
ヴァータタイム(午前2時~午前6時)に起床が理想…いわゆる日の出前の時間帯です。朝5時~6時に起きる=起きやすい時間帯と推奨されており、理由は血液の循環がよく、五感が研ぎ澄まされ、健やか・爽やかな目覚めが迎えられます。って眠いよ…そう思っていました。しかしながら、この時間帯に起きること=ヴァータは「軽い・軽快」のため動きが軽く活発になっているためです。午前6時過ぎに起きると、そうなのです、またカパの時間に入ります。カパは寝るのが大好き、余計に起きることができなくなる時間帯に突入します。早寝早起が良しとされている理由は、5000年の歴史を持つ「よく生きるための教え」それがアーユルヴェーダなのです。また、カパの高まる冬の終わりから春の初めは、睡眠時間は少なめにし、できるだけ早起きするよう心がけましょう。まさしく、「春眠暁を覚えず」です。(とほほ)
◆就寝前の準備(安らかな眠りのために副交感神経を高めましょう)
安らかな眠りのためにはスシュルタ・サンヒターではカパを高め、ヴァータやピッタを鎮静させるよう寝る前からリラックスする・副交感神経を優位にすることをすすめています。
・オイル、香りを入れたマッサージをする
・入浴、食事は就寝2時間前までに
・油っこいもの、カフェイン、アルコールは避ける
・甘いもの、脂肪分に富むもの、ヨーグルト、牛乳などをとる
・軽いストレッチ
・寝る前の数十分、好きな音楽や香り、瞑想などを取り入れ、心を安定させる時間を持つ
・ベッドをやわらかくする
スシュルタ・サンヒター
実在の医師。紀元前600年、解剖と手術の外科 アーユルヴェーダ古典・三大医書を書いた人物。アーユルヴェーダの三聖医のひとり。